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2024年12月23日 [ゴミ屋敷 お役立ち情報]
ゴミ屋敷の現状と横浜市のゴミ屋敷対策条例について
今年(令和6年)の8月、総務省より「ごみ屋敷」対策に関する調査の結果が報告されました。報告書よると、「ゴミ屋敷住民」の7割が健康や経済面で課題を抱えていること、また単身世帯が約6割、そのうち65歳以上の高齢者が半数以上を占めていることが明らかになりました。
また環境省が令和5年に発表した実態調査によると、過去5年間に確認されたごみ屋敷件数は全国自治体で5224件にのぼるそうです。このうち行政の介入などで約半数が改善されたものの、残りの約2600件は未解決状態ということです。もっとも、この件数は近隣の市民からの通報や親族からの申し出により自治体が把握している数であり、実際のごみ屋敷の数は恐らくこの数倍以上あると思われます。
今回の調査の対象となったゴミ屋敷のうち8割は、火災発生のおそれや悪臭の発生、害虫等の発生など、周辺住民又は居住者本人の生活環境にさまざまな支障を来していることがわかります。さらに、約6割の事例において、複数の支障が生じている状況でした。
また居住者の世帯構成については、単身世帯が約6割、二人以上の世帯(複数世帯)が約4割で、このうち単身世帯では65歳以上の高齢者が半数以上でした。やはり一人暮らしの方が他人の目を気にしなくなる、歳をとるにつれて片付ける気力も体力もなくなってくる、ということなのではないかと思われます。
ゴミ屋敷が発生する原因はさまざまです。単に忙しくて片付ける暇がないという場合もありますが、家族や地域からの孤立、統合失調症やうつ病などの精神疾患、経済的困窮、判断力の低下、認知症、身体能力の低下、身体障害、身体疾患などの複数の要因が絡まりあっているケースも多くみられます。
上のグラフからもわかるように、ゴミ屋敷の居住者のうち、健康面・経済面での何らかの課題を抱えている人が約7割に上っています。生活保護世帯も約3割あり、片付けたくても業者に依頼するお金がないというケースも考えられます。また、部屋がゴミ屋敷状態に陥る人のほとんどは【セルフネグレクト】による場合が多いということもわかっており、「片付ける気力がない」「めんどくさい」という心理状態にあると言えます。
このような状態の人に片付けを勧めることは、たとえ親族であってもなかなか大変なことです。そして、たとえ一時的に片付けてゴミ屋敷状態が解消されたとしても、根本的な問題が解決されない限りはまたゴミ屋敷に戻ってしまう可能性が非常に高いです。
※「セルフネグレクト」:通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。(デジタル大辞泉より)
このように「ゴミ屋敷」状態になってしまう背景には精神疾患や経済的な困窮、加齢による身体機能の低下や地域からの孤立などのさまざまな課題があるため、本人の努力だけではどうにもならないケースがあります。そのようなケースでは、行政が適切に介入するなど支援を行う必要があります。
横浜市では平成28年12月1日より「横浜市建築物等における不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための支援及び措置に関する条例(いわゆる「ごみ屋敷」対策条例)」が施行されています。この取組では、ごみを片付けるだけでなく、生活上の諸課題の解決を目指しています。
今までの家庭訪問・生活相談などを中心とした「本人に寄り添った支援」に加え、さらにこの条例では以下の3つのことができるようになりました。
@調査:居住者の親族関係や福祉サービスの受給状況を調査する
Aごみ排出の支援:本人が片付けに同意しているが自ら行うことができない場合、行政がその片付けを支援する
B措置(代執行など):周辺住民に深刻な影響を及ぼすおそれがあるにもかかわらず、再三の働きかけにも応じない場合、指導・勧告・命令・代執行を行うことができる
ここまで「ゴミ屋敷」の現状や原因について、また横浜市の対策について述べてきましたが、根本的には「ゴミ屋敷を作らない」ことが一番良いのは言うまでもありません。部屋が汚部屋になっていると感じたら手遅れになる前に業者に片付けを依頼したり、金銭面や健康面の懸念がある場合は行政に相談したり、何らかのアクションを起こすことが必要です。
またご家族の部屋や実家がゴミ屋敷になっていないか、頑なに訪問されることを拒んだり不自然なことはないか、気にかけておくことも大事です。自分の部屋がゴミ屋敷になっている、とは親族や親しい人にもなかなか打ち明けにくいものです。恥ずかしさもありますし、高齢の方ならプライドも高いのでますます頑なになってしまうことも考えられます。ですから第三者が気づいてあげないと発覚しにくく、気づいたときにはゴミが頭の高さまで積み上がっていた、、ということも珍しくありません。
弊社ではこれまでさまざまなゴミ屋敷の片付けのお手伝いをしてきました。料金は部屋の広さやゴミの量によって変わってきますので、ゴミ屋敷や汚部屋でお困りの方は、できるだけ早い段階でご依頼いただいた方が料金も安く抑えることができます。乾燥する今の季節は、コンセントにたまったほこりやゴミから発火する恐れもありますので、早期発見・早期片付けが大切です。
また環境省が令和5年に発表した実態調査によると、過去5年間に確認されたごみ屋敷件数は全国自治体で5224件にのぼるそうです。このうち行政の介入などで約半数が改善されたものの、残りの約2600件は未解決状態ということです。もっとも、この件数は近隣の市民からの通報や親族からの申し出により自治体が把握している数であり、実際のごみ屋敷の数は恐らくこの数倍以上あると思われます。
「ゴミ屋敷」の現状と居住者の内訳
今回の調査の対象となったゴミ屋敷のうち8割は、火災発生のおそれや悪臭の発生、害虫等の発生など、周辺住民又は居住者本人の生活環境にさまざまな支障を来していることがわかります。さらに、約6割の事例において、複数の支障が生じている状況でした。
また居住者の世帯構成については、単身世帯が約6割、二人以上の世帯(複数世帯)が約4割で、このうち単身世帯では65歳以上の高齢者が半数以上でした。やはり一人暮らしの方が他人の目を気にしなくなる、歳をとるにつれて片付ける気力も体力もなくなってくる、ということなのではないかと思われます。
「ゴミ屋敷」に至る背景
ゴミ屋敷が発生する原因はさまざまです。単に忙しくて片付ける暇がないという場合もありますが、家族や地域からの孤立、統合失調症やうつ病などの精神疾患、経済的困窮、判断力の低下、認知症、身体能力の低下、身体障害、身体疾患などの複数の要因が絡まりあっているケースも多くみられます。
上のグラフからもわかるように、ゴミ屋敷の居住者のうち、健康面・経済面での何らかの課題を抱えている人が約7割に上っています。生活保護世帯も約3割あり、片付けたくても業者に依頼するお金がないというケースも考えられます。また、部屋がゴミ屋敷状態に陥る人のほとんどは【セルフネグレクト】による場合が多いということもわかっており、「片付ける気力がない」「めんどくさい」という心理状態にあると言えます。
このような状態の人に片付けを勧めることは、たとえ親族であってもなかなか大変なことです。そして、たとえ一時的に片付けてゴミ屋敷状態が解消されたとしても、根本的な問題が解決されない限りはまたゴミ屋敷に戻ってしまう可能性が非常に高いです。
※「セルフネグレクト」:通常の生活を維持するために必要な行為を行う意欲・能力を喪失し、自己の健康・安全を損なうこと。(デジタル大辞泉より)
横浜市の「ゴミ屋敷」対策条例
このように「ゴミ屋敷」状態になってしまう背景には精神疾患や経済的な困窮、加齢による身体機能の低下や地域からの孤立などのさまざまな課題があるため、本人の努力だけではどうにもならないケースがあります。そのようなケースでは、行政が適切に介入するなど支援を行う必要があります。
横浜市では平成28年12月1日より「横浜市建築物等における不良な生活環境の解消及び発生の防止を図るための支援及び措置に関する条例(いわゆる「ごみ屋敷」対策条例)」が施行されています。この取組では、ごみを片付けるだけでなく、生活上の諸課題の解決を目指しています。
今までの家庭訪問・生活相談などを中心とした「本人に寄り添った支援」に加え、さらにこの条例では以下の3つのことができるようになりました。
@調査:居住者の親族関係や福祉サービスの受給状況を調査する
Aごみ排出の支援:本人が片付けに同意しているが自ら行うことができない場合、行政がその片付けを支援する
B措置(代執行など):周辺住民に深刻な影響を及ぼすおそれがあるにもかかわらず、再三の働きかけにも応じない場合、指導・勧告・命令・代執行を行うことができる
「ゴミ屋敷」になる前に
ここまで「ゴミ屋敷」の現状や原因について、また横浜市の対策について述べてきましたが、根本的には「ゴミ屋敷を作らない」ことが一番良いのは言うまでもありません。部屋が汚部屋になっていると感じたら手遅れになる前に業者に片付けを依頼したり、金銭面や健康面の懸念がある場合は行政に相談したり、何らかのアクションを起こすことが必要です。
またご家族の部屋や実家がゴミ屋敷になっていないか、頑なに訪問されることを拒んだり不自然なことはないか、気にかけておくことも大事です。自分の部屋がゴミ屋敷になっている、とは親族や親しい人にもなかなか打ち明けにくいものです。恥ずかしさもありますし、高齢の方ならプライドも高いのでますます頑なになってしまうことも考えられます。ですから第三者が気づいてあげないと発覚しにくく、気づいたときにはゴミが頭の高さまで積み上がっていた、、ということも珍しくありません。
弊社ではこれまでさまざまなゴミ屋敷の片付けのお手伝いをしてきました。料金は部屋の広さやゴミの量によって変わってきますので、ゴミ屋敷や汚部屋でお困りの方は、できるだけ早い段階でご依頼いただいた方が料金も安く抑えることができます。乾燥する今の季節は、コンセントにたまったほこりやゴミから発火する恐れもありますので、早期発見・早期片付けが大切です。