大阪府吹田市のゴミ屋敷に関する条例・対策・補助金制度とは

これまでゴミ屋敷や空き家は大きな社会問題となっていますが、どれほど明らかなゴミであろうとも、個人の財産権という憲法で保護されている権利に阻まれ、ゴミ屋敷を片付けさせるための法律整備はなされてきませんでした。

一方、2013年頃を境に各地の自治体が条例で対応する動きが見られ始め、行政による強制撤去の事例も増えてきています。では、大阪の茨木市ではどうなっているのか、解説していきます。

吹田市ではゴミ屋敷に特化した条例は無し 第22号『吹田市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例』が該当?

吹田市の条例にはゴミ屋敷という記述はなく、個人宅や事業所などの私有地がゴミ屋敷化した際の対応策は明文化されていません。

一方、平成5年に制定された吹田市の『吹田市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例』では、下記のような条文が制定されています。

(市の責務)
第3条 市は、あらゆる施策を通じて、廃棄物の発生を抑制し、及び再生利用を促進することにより廃棄物の減量を推進するとともに、廃棄物の適正な処理を図らなければならない。
2 市は、前項の責務を果たすため、廃棄物の減量及び適正な処理に関する市民及び事業者の意識の啓発を図るよう努めなければならない。
3 市は、地域の清潔保持を推進するため、必要な措置を講ずるとともに、市民、事業者及び行政機関に必要な協力を要請するものとする。
(市民の責務)
第5条 市民は、廃棄物の発生を抑制し、再生利用を図り、その生じた廃棄物をなるべく自ら処分すること等により、廃棄物の減量に努めなければならない。
2 市民は、廃棄物の減量及び適正な処理に関する市の施策に積極的に協力しなければならない。
3 市民は、地域の清潔保持に努めるとともに、地域の清潔保持に関する市の施策に積極的に協力しなければならない。

引用:吹田市公式HP

この条文はいわゆる一般廃棄物(収集車が回収する生活ゴミ)に対して定められた条例で、ゴミ屋敷そのものが該当するかは微妙なところです。ただし、『公共の道路までゴミがはみ出してしまっているゴミ屋敷』『道路を歩く人が著しく不快に感じる程不衛生な状態』のような事態になった際には、市側・住民(権利者)双方に公衆衛生の保全に努める義務があることは明白で、ゴミ屋敷を片付けるよう勧告・命令が下される可能性はあります。

吹田市のゴミ屋敷に罰則はある?

もしもゴミ屋敷となってしまった場合に、吹田市の条例では直接的な科料・罰則はありません。ただし、改善勧告や改善命令が発せられても従わない場合、ゴミ屋敷の片付け・掃除は最終的に行政代執行となり、その費用を市側から請求されるといった可能性は十分あります。

吹田市のゴミ屋敷撤去に補助金(経済的支援)はある?

吹田市ではゴミ屋敷を片付け・掃除をする際の補助金・経済的支援に関する規定・条例はありません。

吹田市のゴミ屋敷 行政代執行となる可能性はどのくらい?

明確な条例が無い吹田市の場合、もしもゴミ屋敷が放置状態となっていてもすぐに行政代執行まで行くケースは稀でしょう。

  • 近隣住民からの通報・相談
  • 市役所員の調査
  • 報告を受けた市長が改善すべきと判断
  • 改善勧告
  • 改善勧告に従わない場合は改善命令
  • 改善命令に従わない場合は行政代執行

行政代執行となるまでには上記の段階を踏む必要があり、相当な期間を必要とします。ただ、もしも行政代執行となった際には住人・権利者が費用を負担しなければならないという原則は変わりません。

ゴミ屋敷の強制代執行 費用は住人(所有者)負担

吹田市に限らず、ゴミ屋敷を放置し続けて行政代執行となってしまった場合、その費用負担は住人(土地・建物の権利者)が負わなければなりません。行政代執行はいきなりそうなるのではなく、改善勧告などのステップが必ずありますが、それを無視し続ければ高額の片付け費用が請求されることは確実です。そうならない為にも必ず事前に対処しましょう。

行政代執行は高くつく

ゴミ屋敷の片付けを行政代執行で行った場合、一般業者にゴミ屋敷清掃を依頼するよりも費用が高くつきます。理由は簡単。行政はわざわざ相見積もりを取って安くあげようなんて意識はなく、業者もそれを分かって一般客よりも高額料金を請求をしますので、ほぼ確実に相場よりも高い金額になります。余計な行政コストを負担させないという意味でも、現在ゴミ屋敷を放置している方は、必ず自力で片付けるよう努力しましょう。

近隣のゴミ屋敷化に悩んでいる方はまずは行政へ相談を

ゴミ屋敷で悩んでいるのは当事者だけではありません。ゴミ屋敷の近隣住民の方が迷惑しているケースも多々あります。吹田市では、下記に相談窓口を設けておりますので、ゴミ屋敷に関するお悩みについては、下記へ問い合わせてみましょう。

吹田市 市政相談

市役所の仕事、市政全般についての要望・相談・意見など受け付けています。
市民総務室の職員が担当します。

○日時:月~金曜日の午前9時~午後5時30分。

○電話:06-6384-1378

当事者ならば今すぐゴミ屋敷片付け業者にも相談を

もしもゴミ屋敷にしてしまった当事者であればまずは自力で片付けなければなりません。どうしても自力では片付けられず行政に頼ったところで、行政がやってくれるのはあくまでも指導や支援(業者の紹介)であり、職員が一緒に片付けてくれるわけではありません。

ゴミ屋敷を放置して強制代執行となれば、高額な費用を請求されます。それはゴミ屋敷専門の業者に頼むより高くつきます。下記では大阪の茨木市のゴミ屋敷掃除を安心して頼める業者一覧を掲載していますので、是非ともそちらにもご相談下さい。