ゴミ屋敷住人の悲惨な末路 実際に起きた事件・事故例

ゴミ屋敷が社会問題化したのはここ数年の話ですが、その背景には様々な要因があります。核家族化が進んだことによる社会との隔絶、ストレス社会のもたらす精神的な不安定、コンビニなどがもたらす中食によるゴミの増加……。そんなゴミ屋敷の住人たちが迎えた悲惨な末路とは?実際にあった例をご紹介します。

File.1 神奈川県 4歳児がゴミに埋もれて……児童虐待のケース

 午前9時半、神奈川県内の児童相談所職員が団地の一室に向かった。20代の母親と2人で暮らす女児(4)は2年前、体から異臭を発していたのを不審に感じた保育園から相談所に通告された。母親にはわずかなアルバイト収入しかなく、光熱費も払えなかった。相談所は育児放棄として女児を約2カ月間、一時保護していた。

職員によると、この日も部屋には異臭が立ちこめ、服が入ったポリ袋が散らばっていた。約50分間、職員は冷蔵庫に食べ物があるかを確認し、生活状況の相談に乗った。相談所の支援で生活保護を受け「ごみ屋敷」は少しずつ改善。母親は精神障害が疑われ、障害者手帳がもらえれば掃除を公費負担でヘルパーに頼めるため、生活環境がもっと良くなるはずだが、母親は医師の診断を受けることを拒否している。

引用:日本経済新聞

ゴミ屋敷と虐待というと一見なんの関係性もないようですが、児童相談所職員の体験談では虐待がある家庭の多くがゴミ屋敷化しているという現実があるようです。

多くのケースで経済的な貧困に面しているという実態もあり、何の罪もない児童がこのような状況下に置かれてしまうことに胸が痛みます。ただ、このケースはこうして表に出ているだけまだマシで、職員の努力の甲斐もあってか少しずつ改善に向かっているとのこと。

しかし、最悪の事態となってしまったケースもありました。

File2.大阪2児餓死事件 幼児が亡くなった部屋はゴミ屋敷だった

2010年7月30日、大阪市西区のマンションに「異臭がする」と通報があり、駆け付けた警察官が室内で無くなっている2児を発見しました。母親は1ヶ月以上幼児を放置、死亡させたとして殺人罪で起訴され、最高裁まで争った結果、2013年に懲役30年の判決が出ました。

この事件は『子宮に沈む』というタイトルで映画化もされ、事実を基にしたこの映画の中で、部屋がゴミ屋敷のように描かれていて、実際に報道関係者の間でもその点は伝わっていたようです。

最初の事例もこちらも、貧困が先か虐待が先か、ゴミ屋敷との関連性はあるのか、という点についてはこういった問題の専門家ではない管理人が言及することは出来ませんが

今までゴミ屋敷化した部屋で子育てしてる例何件も見たけどやっぱりお母さんたち疲れ果ててます(物理的にどうこうではなく人間そのものが壊れかけてるような)これいつ事件になってもおかしくないのではと思う例もありました。

引用:幼児虐待とゴミ屋敷とメシ

このようにゴミ屋敷と虐待が無関係とは言えないように思えます。そして、今そのような環境にいる方は勿論のこと、今は独り身とはいえ片付けられないが習慣化しないよう、一刻も早くゴミ屋敷からは抜け出す必要があるのではないでしょうか。

File3.動物虐待で有罪に!?ゴミ屋敷に暮らす物言わぬ住人たち


引用:Mail.omline

イギリスで起きた動物虐待事件が伝えられたのは2015年の3月11日。家にはなんと犬31匹、猫7匹、モルモット4匹が飼われていたが、部屋は糞尿まみれで換気もほとんどされていない劣悪な環境でした。

しかもこの家には飼い主も暮らしていたのです。45歳の夫と46歳になる妻はそれぞれトーントン治安判事裁判所で有罪判決が下されました。

日本でも2010年6月4日、北海道でゴミ屋敷化した部屋に犬・猫を計10数匹放置したまま転居。その後、当時50歳の北見市在住の女性が逮捕されています。(動物の虐待事例等調査報告書 環境省より抜粋)

第四十四条 
愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、二年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。

2  愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、自己の飼養し、又は保管する愛護動物であつて疾病にかかり、又は負傷したものの適切な保護を行わないこと、排せつ物の堆積した施設又は他の愛護動物の死体が放置された施設であつて自己の管理するものにおいて飼養し、又は保管することその他の虐待を行つた者は、百万円以下の罰金に処する。

ー動物の愛護及び管理に関する法律ー

動物愛護法はこのように規定されています。ゴミ屋敷でのペットの飼育は正に虐待。相手が物言わぬ存在だからといって決して許される行為ではないのです。

File4.事例には事欠かないゴミ屋敷での孤独死は男女年齢を問わず

これまでは住人以外が被害に合う事例を紹介してきましたが、住人本人が悲惨な結末を迎えてしまった事例は枚挙にいとまがありません。

真面目に働く看護師が孤独死 搬出されたゴミの重さは7トン

 彼女は都内の1Kのアパートで、160cmほどの高さまで積み上げられた生活ゴミの中、心不全で息を引き取っていた。冷蔵庫の電源は入っておらず、容量以上に詰め込まれた食品は腐り果て、大量のウジが湧いていた。部屋から搬出されたゴミの重さは、計7tにも達し「その量から計算すると、彼女は1年近くにわたり、腐敗臭がするゴミの上で生活していたと推測できる」(同)のだという。

しかし、都内の病院で看護師として働いていた彼女の職場での評判はすこぶる良く、死んだ当日に出勤しなかった彼女を心配した職場から彼女の姉に連絡が行き、遺体が発見されたのだった。清掃に立ち会った姉の話では、彼女とは外で頻繁に会っていたものの、部屋がこんな状態であるとは夢にも思っていなかったという。しかし、彼女の室内からは向精神薬の類いが大量に発見されている。 引用:livedoorニュース

独身貴族から一変、ゴミ屋敷で孤独死へ――誰もが陥る恐怖のきっかけとは?

 都心のアパートで、死後3週間で発見された40代後半の男性の現場は典型的なゴミ屋敷であった。「ギプス類が押し入れから出てきたんです。10年ほど前までは活動的だったはずなのに、ここ数年で松葉杖生活に。それがきっかけで精神的にも病んで離職。ゴミに埋もれた生活を送っていたようです」引用: 日刊SPA!

ゴミ屋敷で孤独死。現場の惨状。~ゴミと害虫と臭いとの戦い~

 室内で高齢女性が孤独死してしまった部屋の遺品整理の依頼だ。この案件、ただの遺品整理ではなかった。

玄関を開けるとそこにはゴミの山が立ちはだかっていた。ゴミの高さは人の背丈を軽く超えている。180センチはある荷物の山が部屋の奥までずっと続いているように見える。見えるという表現は、実際部屋の奥まで入って行けないのでそんな感じがするといったところだ。間取りは2LDK。玄関を入った左の洋間で女性が亡くなっているのが発見された。引用:便利屋アルファ

大阪市浪速区大国町で孤独死 ゴミ屋敷見積

本日は大阪市浪速区大国町で孤独死ゴミ屋敷の見積と、大阪市西成区天下茶屋東で見積。いつもお声をかけて下さる不動産管理会社様から見積依頼。孤独死だけにゴキブリなどが何千匹もウヨウヨしていました。。゚(゚´Д`゚)゚。 引用:パワークリーン

『ゴミ屋敷 孤独死』というキーワードで検索すれば悲しい程に多数の事例が出てきてしまいます。孤独死に陥る背景には、離婚、ケガ他様々な要因によるセルフネグレクトがあると言われていますが、ゴミ屋敷も同じようにセルフネグレクトから連鎖するもので、関連性は高いと言われています。

こういった事例は、新聞やニュースとして取り上げられることもなく日々処理されていきます。そのような孤独死を防ぐためには、『ゴミ屋敷から抜け出したい』ではダメで、『抜け出さなければいけない』のではないでしょうか。

File5.3階建てのオシャレな家が変貌 暴行容疑で逮捕された名古屋の男性

(2017年)11月21日昼ごろ、ゴミ屋敷のゴミを片づけようとした女性に暴力をふるったとして、愛知県警中署は、無職・相澤秀行容疑者(61)を暴行容疑の現行犯で逮捕した。

相澤容疑者が路上に放置していたゴミを、女性が容疑者宅の敷地内に移動したことに激高し、女性の衣服の右肩部分をつかんで、引っ張る暴行を加えたという。現場にいた警官が犯行現場を目撃し、現行犯逮捕した。引用:Livedoorニュース

愛知県名古屋市で発生したのはゴミ屋敷住人と近隣住民のトラブルの末、暴行事件となり逮捕されたという事件でした。

この事件では強迫的ホーディング(ホーディング・ディスオーダー)という精神疾患の可能性が指摘されていますが

『無職なのに生活ができているのは、お母さんから仕送りをもらっているから。もとは材木屋の息子なんですよ。異母兄がいるんだけど、その子は賢くてね。お父さんが亡くなったあとはその長男が跡を継いだんですよ。でも働かない弟がいる。要は邪魔なわけでしょ。それで財産分けをして、あの立派な家が建ったんですよ』引用:Livedoorニュース

と、逮捕された男性の悲しい背景が透けて見えます。建てた当時は最先端の周囲がうらやむような家が、いつしかゴミ屋敷に……。自治会や行政がなんとか食い止めようと介入したものの、全て徒労に終わる悲しい結末ってしまいました。

その後、このゴミ屋敷は2018年の7月に強制執行によってゴミは片付けられ、建物の持ち主である親族から訴えられた男性は地裁の判決によって明け渡しを命じられています。

File6.ゴミ屋敷で火災発生 隣家も燃やした損害賠償金は800万円超

愛知県豊田市で2015年8月にゴミ屋敷だった家で火災が発生し、隣家4棟が半焼または全焼したこの事件では、ゴミ屋敷の住人に対して隣家の住民2名が訴えを起こし、損害賠償金として約816万円を支払うことで和解しました。

通常火災による延焼で隣家に被害を与えた場合、出火原因に住人の重過失が認められなければ損害賠償請求は出来ないという見方がありました。重過失とは、高温のてんぷら油を放置、寝タバコ、石油ストーブの付近に燃えやすい物を放置など、明らかに危険と予知できる事案が対象です。

この事件では蚊取り線香の火が出火原因でしたが、大量のゴミがある中で火を使えば小さな火であっても燃え広がるのが早いことは容易に想像できたはず。結果として重過失が認められ、賠償責任を負う形となりました。

さらに、今回のケースでは、これまで豊田市が2回にわたり行政代執行としてゴミの処分を行っていましたが、住人のゴミ屋敷化は繰り返されてしまいます。火災による被害だけでなく、行政代執行によるゴミの処分費用として、約300万円がかかっており、住人はその費用も支払う形に。

家だけでなく、多額のお金を失うことに繋がる事件で、こうなる前にゴミ屋敷の片付け業者に頼ってさえいれば……と思わざるを得ない事件です。

出典:豊田市公式HP

File7.アメリカ発 2階の床が抜けて圧死した老女


引用:ODDEE

事件が起きた日付等は明記されていませんが、アメリカのコネチカット州で、ゴミ屋敷化していた自宅に住む66歳の女性が死亡したニュースがあります。ゴミの重さで2回の床が抜け、下敷きになった結果、圧死してしまった彼女の遺体は、家の解体・ゴミ撤去の際に発見されたそうで、これも孤独死の部類のようです。

海外では、この他にもスペインで溜め込んだゴミが崩れて下敷きになり圧死した例もあります。地震大国の日本でも、いつこのようなゴミ屋敷の倒壊事件が起きてもおかしくないと言えるのではないでしょうか。


ゴミ屋敷はこのように住人本人だけでなく、周囲の人々も巻き込んで不幸をもたらします。管理人は幸いにもこうなる前に対処することが出来ましたが、もしもゴミ屋敷化していた父がこのような結末となっていたら……近隣や行政へ迷惑をかけて多額の損害賠償請求をされていたら……そう思うとゴミ屋敷の片付け業者を利用して良かったと心から思います。

このサイトでは、ゴミ屋敷で悩んでいる方に実体験を交えた対処の仕方を掲載していますので、こちらの体験記も是非一度ご覧ください。